癖になるサキソホニストの重箱のスミのような1枚
2009.10.03 Saturday

『Clifford Jordan / Remembering Me-Me』
遅くなってしまいましたが、先日のgokunamaもまた大勢のお客さまに囲まれました。重ね重ねありがとうございました。さらに今週の日曜日、明日の10月4日はお呼ばれでYU NOMURA & M.hashimoto(旧姓zazi)氏オーガナイズ『small hour』のこけら落としに末席で参加させて頂きます。gokunamaではオナジミの面々たちが集いつつも、様々なジャンルの音楽がかかるイベントになりそうなので、所有レコードがJazzオンリーの僕は役割をどうこなそうかと前向きに悩みつつ、まったり『gokunama』仕様というよりは、『Spot』仕様で迎えてみる?とか、結局まだ何もレコードが決められない状態であります(笑)。詳細はあらためてコチラから。お手隙の方よろしくどうぞ。
さて、明日持って行くレコードが決まらないので、現実逃避。という訳ではないのですが、今日の1枚はこちら。Blue Note時代、Mingus Band時代、Cedar Waltonらとの時代。近年話題のストラタ時代。そして、(あんまし聴いた事ないけど)Art Farmerとの時代、等々、10代からWardell GrayやSonny Stittにたいそうシゴカレタとかなんとかで、その経験が後年花開き、共演盤含め引っぱりだこで吹き込みが多く、キャリアの絶頂期がイマイチ良く分かんないClifford Jordan。分かりやすく、ブルージーで、ソロになるとパワフルな演奏は、僕に「名前だけでレコードを買わせる」数少ないアーティスト、僕的には5本、いや3本の指に入れていいサキソホニストであります。
そんな多作なClifford Jordanの重箱のスミをつつくようなアルバムが、76年Museに残した『Remembering Me-Me』。トランペットのRoy Burrowesと絡む軽めのブロウが印象的な「It's Time」。ゴスペル調ヴォーカルとの相性が抜群で思わず口ずさんでしまいそうなウキウキする名演「Powerful Paul Robeson」。ベースに藤原清登さんという日本人が参加されている「Symphony In Blues」などのJazz-SideのA面が秀逸で繰り返し聴いています。B面の演奏は心地よいものの、全体的にあまりズッシリ来ない感じが物足りなく、やはりA面ばかり聴いてしまいますが、B-1「Ole Funny Columbine」は、それはそれで好きな人には堪らないような気がするので。要するに、好みが分かれるアルバムと言って良いのかもしれません(無難なまとめで)。
A面の中でも、先日のgokunamaのトップバッターで喝采を受けた「Powerful Paul Robeson」がとにかく素晴らしく。公民権運動のさなかの黒人讃歌のJazzアレンジか何かと思って調べていたのですが、詳細不明。1976年になくなられている「多言語で活躍したアメリカ人俳優、運動選手、バスバリトンの歌劇歌手、作家、公民権活動家、共産党支持者、スピンガーン・メダルとスターリン平和賞受賞者(wikipedia)」Paul Robeson氏と何か関連性はあるのかでしょうか、その辺りに明るい人、是非コメントよろしくお願いします。
最後に流れでClifford Jordanの個人的名演を、すぐ思い出せるだけいくつかご紹介しましょう。Clifford Jordanだけで、ものすごいコンピが作れそうな勢いですわー(笑)。
まずは、『In the World』 収録の「Vienna」。何度も演奏している「The Highest Mountain」はCedar Waltonのアルバム『A Night at Boomer's, Vol. 1』のライブで是非聴いて頂きたい。ブルーノート時代の『Blowing in from Chicag』の「STATUS QUO」、『Cliff Craft』の「Confirmation」などBlue Note1500番台のアグレッシブな演奏も◎。意外な所で J.J. Johnson Sextetの『J.J.Inc.』の「Shutterbug」とかもおもしろくって。最近購入したJazz Contemporaries名義『Reasons in Tonality』収録の「3-M.B.」は『In the World』級の鳥肌モン。『Reasons in Tonality』に関しては、また後日ご紹介します。
Clifford Jordan(ts), Roy Burrowes(tp,flh), Wilbur Ware(b), Chris Anderson(p,el-p), George Avaloz(dr), Kiyoto Fujiwara(b), Hank Diamond Smith(African-dr,vo), Boo Boo Monk(vo), Terri Plair(vo)

探すのをやめた時、見つかることも良くある話です。
踊りましょう、夢の中へ、言ってみたいと思いませんか?
本日、宜しく!
| da-matu | 2009/10/04 4:50 PM |